松岡みゆきのブログ

町田市議会議員 松岡みゆきのブログです

平成26年度 自衛隊入隊・入校予定者激励会

市役所3階の会議室で平成26年度の自衛隊入隊・入校予定者の激励会が行われました。
主催は町田市および町田市自衛隊協力5団体(自衛隊父兄会、町田隊友会、募集相談連絡協議会、自衛隊協力会、町田郷友会)です。
今回が初めての町田市の主催となります。



実は自衛官の募集事務の一部は、県知事および市町村長が法令上定められています。
即ち、地方自治法第2条、同法施行令第1条、自衛隊法施行令第135条の規定により、自衛官の募集事務の一部は県および市町村の第1号法定受託事務とされており、応募資格の調査及び受験票の交付は市町村長の事務と定められています。


激励会では市長が挨拶をされました。



平成26年度の自衛隊町田市募集案内所の入隊・入学者数の実績は以下の通りです(平成27年3月6日現在)

 一般幹部候補生        2名
 防衛大学校学生        4名
 防衛医科大学校医学科学生   5名
 一般曹候補生        14名
 自衛官候補生        26名
 航空学生           0名
 看護学生           0名
 陸上自衛隊高等工科学校生徒  1名
 予備自衛官補         8名
 計             60名

多くの若者が自衛隊に入隊されるのはとても頼もしい事です。
自衛隊自衛隊法83条に基づき、災害時に各都道府県知事等の要請により救助活動を行います(緊急事態の時は要請を待たず出動する事もできます)。



忘れもしない2011年3月11日の東日本大震災の時は、現役の自衛官のみならず、予備自衛官までもが出動し、10万人以上の史上最大の救援・支援活動が行われました。その活動実績は以下のとおりです(平成23年自衛隊防衛白書より引用)。

 人命救助       1万9286名
 御遺体収容        9500体
 御遺体搬送        1004体
 物資等輸送      1万1929t
 医療チーム等輸送   1万9924名
 患者輸送         175名
 給水支援       3万2985名
 給食支援      470万9019食
 燃料支援         1396KL
 入浴支援       96万6436名
 医療支援       2万3370名
 道路啓開         322km
 
自衛隊は様々な能力を備えているだけでなく、高い自己完結能力(宿泊、食事、物資の調達など)を備えている為、現地に一切負担をかける事なく救助活動が行えます。
そして、自衛隊の隊員は昼夜を問わず、決死の覚悟で救助活動に当たり続けます。
なぜなら災害時の人命救助には「72時間の壁(※)」というのがあるからです。
自衛官がこのような過酷な状況下でも救助活動ができるのは、日々厳しい訓練を行い、専門的な知識と技術を身に付けているからです。



読売新聞と米ギャロップ社による日米共同世論調査では、信頼する組織・公共機関として2011年以降、4年連続で1位となりました。
東日本大震災の時に目の前で愛する家族を亡くされ、尊い命は二度と帰ってこないという事、そしてその命を救助して頂いた事を日本人が改めて感じたからだと思います。



災害はいつ発生するか分かりません。
災害発生時、43万人の町田市民の命を守る最後の砦が自衛隊なのです。
一人でも多くの町田市民が災害時に守られる事を祈ります。



※「72時間の壁」
災害時における人命救助の為の用語。
一般に、人間が飲まず食わずで生き延びられる限界が72時間であると言われている事や、阪神淡路大震災において、生存者の割合が震災発生から3日を境に急減した事などから使われ始めた言葉だそうです。