松岡みゆきのブログ

町田市議会議員 松岡みゆきのブログです

7月3日〜7月5日建設常任委員会行政視察(第1日目:岐阜県中津川市)

私、松岡みゆきは2月の町田市議会議員選挙にて、市民の皆様の御支援で3期目を当選させて頂き、改選後に市議会で建設常任委員会委員に就任致しました。
そして今回、7月3日から5日にかけて、その建設委員常任委員会岐阜県中津川市兵庫県姫路市、愛知県豊田市に行政視察に行って参りました。



初日は岐阜県中津川市です。
中津川市岐阜県の南東部に位置し、長野県に隣接しています。
人口は79,093人(平成30年4月1日現在)。
市内には木曽川に流れ込む多くの河川があり、そのどれもが清流で、綺麗で豊かな水に囲まれた市です。

(写真:松岡みゆき





中津川市は現在、「中津川市景観計画」を策定して、中津川らしい景観を保全・整備・創造していく為の「方針」と「行為の制限」を定め、これに基づいたまちづくりを進めています。


実は、中津川市は平成17年2月、旧長野県山口村と県を越えて合併し(越県合併)、古く美しい町並みで有名な「馬籠宿」が中津川市編入されました。
これをきっかけに、全国的に景観への関心が高まる中、中津川市でも景観まちづくりの必要性が叫ばれるようになりました。
なお、馬籠では、景観法の制定以前から住民主導で景観まちづくりが進められており、 昭和47年には「中山道神坂地区保存に関する決議(風致保存憲章)」が、平成14年には「山口村神坂区心につながるふるさと景観形成住民協定」が長野県自主条例により認定されていましたが、合併時には、中津川市には景観形成に関する条例は存在していなかったという事情がありました。



さて、その中津川市の景観計画(中津川市景観形成基本計画・中津川市景観計画)では、以下の7つを定めています。



 1景観形成の理念と目標
 【理念】
 ・山や川の自然の美しさと、街道のまちという歴史を受け継ぎなが
  ら、新しい景観を創り出して、次世代に繋ぐ。
 ・人と人の繋がりを作り、日々の生活を豊かにする景観を市民、
  事業者、行政の協働により作っていく。

 【目標】
 ・人の繋がりを通じて、市民が心地よく感じる中津川らしい
  景観をつくる



 2景観形成の方針
  ・山なみ及び山々の眺望を守る。
  ・美しい河川や田園集落の景観を守り、育てる。
  ・街道の景観を守り、育てる。
  ・次世代へと継承する美しい景観をつくる。



 3景観区域計画
  ・景観計画区域(市内全域)
  ・中山道沿道景観区域(中山道に面する区域)
  ・景観計画重点区域(宿場町を中心とする区域)



 4景観形成に関する具体的な方針
  ・中津川市の景観を様々な視点から分類し、各地域の特色に
   合わせた方針(計画区域をゾーンと類型に分ける)
  ・眺望景観の保全に関する方針(恵那山の眺望を守る)
  ・中山道沿道景観区域の方針(中山道の沿道について)
  ・各景観計画重点区域の方針(宿場を含む重点区域)



 5行為の制限に関する事項(届出許可制で特定の行為を制限)
  ・一定の大きさ以上の建築物を、色彩を周囲と調和する
   落ち着いたものとする。
  ・対象区域で一定の広さ以上の開発をする場合、
   道路等の公共空間との境界部分を緑化する。
  ・景観計画重点区域内では、全ての建築物、工作物に
   高さ・位置・色彩に制限がある。



 6景観重要建造物
  ・地域の特徴ある景観を形成している重要な建造物を指定し、
   保全する。

 7景観重要公共施設
  ・本町中山道地区では、地域のまちづくり団体「本町中山道
   景観協議会」と共に、電柱地中化などの整備に取り組み。



さらに、中津川市では、官民学協働で景観まちづくりが進められています。

 1官(行政)+民(協議会)
  課題解決の提案、協働の施設維持管理、
  景観形成事業の周知、住民協定の認定など




 2官(行政)+学(大学)
  研究成果の報告、事業の提案など



 3民(協議会)+学(大学)
  ワークショップで地域の課題発見、解決方法の検討など



若い世代の景観への関心を上げていくなど、今後の課題もあるそうですが、大変勉強になりました。



中津川市公式ウェブサイト
http://www.city.nakatsugawa.gifu.jp/



中津川市景観計画
http://www.city.nakatsugawa.gifu.jp/page/050157.html



町田市議会議員 松岡みゆきホームページ
http://www.matuoka-m.com/