厚木基地周辺市議会基地対策協議会の行政視察研修（一日目）

7月6日から7日にかけて、厚木基地周辺市議会基地対策協議会の行政視察研修で、宮崎県は児湯郡新富町に行ってきました。

新富町（しんとみちょう）は宮崎県中部に位置し、人口は約１万７千人。
ピーマン、キュウリ、トマトなどの農業、茶や甘藷の栽培、鶏卵や肉牛などの畜産業が盛んで、また町の南を流れる一ツ瀬川周辺では、うなぎの養殖が有名です。
新富町には航空自衛隊の新田原基地（にゅうたばるきち）があり、こちらが今回の視察の目的です。
　

厚木基地周辺市議会基地対策協議会は全8市で構成されています。
神奈川県からは大和市、藤沢市、綾瀬市、海老名市、座間市、茅ヶ崎市、相模原市、そして東京都からは我が町田市が昨年から参加しています。

新富町総合交流センターで、協議会と新富町議会による研修が始まりました。
まずはじめに、新富町町議会の長濱博議長より歓迎の挨拶を頂きました。
続いて、厚木基地周辺市議会基地対策協議会の菊池弘会長（大和市議会議長）より代表挨拶がありました。

研修が始まりました。
内容は、まず新富町における基地対策の状況について説明があり、続いて意見交換が行われました。基地対策の中心は騒音対策です。
ここで、私、松岡みゆきは次の質問をさせて頂きました。
「資料に損失の補償等とあり、その中に農林業等の経営上の損失とあるが、具体的にどのような内容なのでしょうか」。
他の議員からも関連する質問がありましたが、町議会の担当曰く「新田原基地の騒音で、牛がストレスで動き回ったり、搾乳や出産に影響が出ており、これに対応していかなければならないと考えている」との事でした。
その他、戦闘機の離発着による騒音対策として、テレビ受信料の補助（国が新富町全区域の半額を負担）や空調機器電気料金の補助（85W以上の地域について、7〜9月まで最高1万円を補助）をしているそうです。

ちなみに町田市では、平成24年6月、市立南第三小学校において防音機械設備工事として、ガスヒートポンプエアコン・全熱交換器・排風機の設置等の工事を行いました。
また、町田市内に国の住宅防音工事助成事業の対象となる区域が指定されています。
詳しくは下記ご覧下さい。

町田市の航空機騒音（町田市ホームページ）
http://www.city.machida.tokyo.jp/kurashi/kankyo/minomawari/souon/

住宅防音工事の助成対象区域について（町田市ホームページ）
https://www.city.machida.tokyo.jp/kurashi/kankyo/minomawari/souon/jg_measure/kokuji060127.html