松岡みゆきのブログ

町田市議会議員 松岡みゆきのブログです

東京都歯科医師連盟町田支部と市議会議員の勉強会

町田市健康福祉会館で、東京都歯科医師連盟町田市部と市議会議員の勉強会が開催されました。


勉強会では、障がい者歯科センター・摂食嚥下担当歯科医師の遠藤眞美さんが『なぜ子どもの摂食嚥下訓練が必要なのか』と題した講演をして下さいました。
遠藤さんは、講演の中で下記を中心に嚥下訓練の大切さを話してくれました。



◆食育の大切さ
「食に関する知識」と「食を選択する力」を習得し、健全な食生活を実践できる人間を育てることの重要性


◆口腔の問題
虫歯、歯周病、歯の数の異常、噛み合わせの異常、筋肉の動きのアンバランスさ


◆嚥下時の動き
正しい動きができないと誤嚥が起こる


◆不顕性誤嚥
気道の感覚低下により、誤嚥してもむせない症状


◆摂食機能の獲得段階
経口摂取準備→嚥下機能獲得→捕食機能獲得→押しつぶし機能獲得→すりつぶし機能獲得→自食準備→手づかみ食べ機能獲得→食器(食具)食べ機能獲得


◆嚥下機能獲得不全
むせ、咳き込み、乳児嚥下、逆嚥下、窒息


◆箸の正しい持ち方
子どもの成長に合わせた正しい箸の持ち方の指導(タイミングを逃さず教える事が大切)


◆摂食指導を歯科医療者が行う意義
生活の乱れの確認、家族の心の問題にも早期に対応でき、健康な地域関係や育児力の確保に繋がる



共働きや核家族化が進み、家族で食事を取るという機会が減った今日、子どもの食育や嚥下訓練というのが見過ごされてしまいがちです。
しかし、食育というのは親だけでなく、学校で、地域でも協力してサポートしていく事も大切だと思います。
大変勉強になる講演でした。ありがとうございました。