松岡みゆきのブログ

町田市議会議員 松岡みゆきのブログです

7月7日〜7月9日会派行政視察(第1日目:九州国立博物館)

7月7日から7月9日にかけて、自由民主党会派の行政視察で九州に行って参りました。
視察したのは九州国立博物館武雄市(市役所および図書館)です。



初日は太宰府市にある九州国立博物館です。
博物館に行く前に、太宰府天満宮に参詣してきました。


 
 



神牛の前で写真を撮りました。
牛は天神さんのお使いと言われ、境内にはたくさんの牛の像が置かれています。
「なで牛」とも呼ばれ、体の悪い部分と同じ個所を撫でると良くなると言われています。



太宰府天満宮を後にして、九州国立博物館へと向かいます。
この二つは「虹のトンネル」で繋がっており、とても素敵な光景が広がっています。
さて、ご存知のように、九州は古来より大陸との交流の重要な窓口となってきました。そのような背景から、同博物館は歴史系博物館として、2005年10月に開館しました。
日本における国立博物館国立文化財機構によって運営されていますが、1897年設立の京都国立博物館以来、108年ぶりの新設の国立博物館です。
実は、この博物館建設には地元の強力な誘致活動がありました。
職員が退職金の一部を寄付し、財界(九州電力等)も費用の一割を支援、そして何より住民からも十数億の寄付があり、これらが建設基金となりました。郷土の文化や歴史に対する熱い想いが九州初の国立博物館の建設に繋がったのです。



博物館に着きました。




いよいよ館内に入ります。
正面入り口には吹き抜けの広いエントランスがあります。天井には4000本もの杉の間伐材が用いられ来館者を圧倒します。
このエントランスでは様々なイベント(モーターショー、ファッションショー、コンサート等)が行われ、来館者を楽しませています。
このコンセプトの裏には「面白くなければ博物館じゃない」という考えがあります。大変興味深いです。
 
 
 



展示エリアでは1年に300回近く展示替えを行っているそうです。これにより常に新しい展示が行われ、リピーターも楽しませています。
その他、スーパーハイビジョンによるリアリティを追求したさわれる展示室、国内外の優品を集めた特別展示室(現在は大英博物館展が開催されています)、アジア諸国と日本の文化交流を扱った文化交流展示室があります。




注目すべきは修復エリアです。文化財保存・保護の為の専用エリアで、専門の修復技術者が働いています。ちなみに修復技術は江戸時代から続く伝統技術でもあります。
修復エリアの様子です。
 
 



九州国立博物館には、来館者により良いサービスを提供し、より博物館に親しんでもらう為に会員制度があります。
レストラン、オープンカフェ、ショップ、ミュージアムホール、研修室、茶室、和室などの施設の他、散策路やバリアフリー補助犬用トイレ)等も充実しており、来館者に優しい作りになっています。その他、「きゅうぱっく」と呼ばれる学校貸出キットがあり、子供達に大変人気があります。
 



こうして現在では年間100万人以上の来館があり、開館から7年目の2012年には累計来館者数が1000万人を超えました。



郷土の文化と歴史に対する想いが、九州国立博物館の人気に繋がっています。
大変勉強になる視察となりました。
町田にも下小山田に考古資料室が、本町田に市立博物館がありますので、ぜひ皆様にも町田の歴史を知って頂きたいと思います。



九州国立博物館ホームページ
http://www.kyuhaku.jp/



町田市ホームページ 考古資料室
http://www.city.machida.tokyo.jp/bunka/bunka_geijutsu/cul/cul08.html



町田市ホームページ 市立博物館
http://www.city.machida.tokyo.jp/bunka/bunka_geijutsu/cul/museum/hakubutukan_top.html