松岡みゆきのブログ

町田市議会議員 松岡みゆきのブログです

5月12日〜5月14日健康福祉常任委員会行政視察(第2日目:石川県金沢市)

行政視察2日目は石川県金沢市です。
写真は金沢駅東口の鼓門です。

駅にある加賀百万石にちなんだ「ひゃくまんさん」です。



金沢市もまた「シェア金沢」と題して、若者、高齢者、健常者、障害者、誰もが分け隔てなく、共に手を携え、家族、仲間、そして社会に貢献できるまちづくりを進めています。



その視察の一つとして、白山市にある社会福祉法人「佛子園(ぶっしえん)」に行って来ました。
同園は1960年、宗教法人「行善寺」より土地と建物の寄付を受けて始まりました。元々、同寺の住職は自身が孤児であった事もあり、本堂を小さな部屋に区切って、そこで戦災孤児と生活を共にし、子供達を育てていました。また住職は、障害の有る無しに関わらず、人々が分け隔てなく共に生きていけるような地域社会を作ろうと腐心していました。
その精神は佛子園に引き継がれ、それから50年以上に渡り、福祉の枠を超えたサービスを提供してきたのです。



「シェア金沢」は人々が繋がり、支え合い、そして共に暮らす街です。いわば一昔前の「良きご近所さん」です。
例えば、金沢市は大学が多い事もあり、多くの大学生がボランティアとしてこのプログラムに参加しています。
それによって学生たちは家賃を割引で利用できる仕組みです。
また自分たちで町を作るという事で、レストラン・クリーニング店・プロデューサー・音楽・スポーツ・自然学校・マッサージ・アルパカ動物の癒し・ドッグラン・全天候型グラウンド・児童発達支援センター・アトリエ付学生向け住宅・児童入所施設・ブータンセレクトショップ等、既成観念に捉われない様々な施設やサービスがあります。そしてこれらを通じて、自然と人々の交流が生まれるのです。
シェア金沢の様子です。とても綺麗な街並みです。


 
 




クリーニング店です。



アルパカの癒しとドッグランです。
 



体育館とガイア自然教室です。
 





私たち日本人は、核家族化によって多くの古き良きものを失くしてしまいました。しかし、どんなに時代が変わっても、場所が違っても、最後は人と人が助け合う他ありません。それが絆です。
この金沢では、その絆が新しい形で命を吹き込まれ、若者、高齢者、健常者、障害者、日本人、外国人、誰も分け隔てなく、この町に住む全ての人を繋げていました。
金沢市の人口は約47万人です。
単純には比較できませんが、同市に試みは、同じく約43万人の様々な人々が暮らす町田市にとっても大きな示唆になるのではないでしょうか。



シェア金沢
http://share-kanazawa.com/



社会福祉法人「佛子園」
http://www.bussien.com/#/