松岡みゆきのブログ

町田市議会議員 松岡みゆきのブログです

自衛隊募集相談員連絡協議会講演会「アデン湾における自衛隊の任務」

私、松岡みゆきも理事を務めさせて頂いている自衛隊募集相談員連絡協議会の公開講演会が市民ホール第三会議室でありました。
「アデン湾における自衛隊の任務〜アフリカ東部ソマリア沖の海賊対処活動に従事して〜」と題して、この度、自衛隊町田募集案内所長に就任された秋山重樹一等海尉が講演をされました。


アフリカのソマリア沖やアデン湾では、2005年頃から武装した海賊が出没して、この海域を通行する船舶・船員に対する襲撃や身代金目的の拉致行為が急増しました。
そこで各国政府は、2008年に国連安保理で決議されたのを機に自国船舶警備の為、海軍艦艇を派遣するようになりました。
日本にとっても同海域は、年間約2000隻もの日本関係船舶が通行する、まさに日本経済の生命線ともいえる重要な海上交通路であった事から、政府も2009年に「海賊行為の処罰及び海賊行為への対処に関する法律(通称、海賊対処法)」を成立させ、これに基づき自衛隊から護衛艦や哨戒機が派遣されました。
2011年からはジブチ共和国の国際空港北西地区に活動拠点を置いて、海賊に対する監視警戒を続けています。
また2012年からは、諸外国の部隊と強調して、より柔軟かつ効果的な運用を行う為、CTF151(Combined Task Force)に参加してゾーンディフェンスと呼ばれる広域での警戒監視を行っています。
こうした活動によって各国船舶の航行の安全を守っているのです。
なお、2014年6月30日現在までに、3,492隻の船舶が自衛隊の護衛によって1隻も海賊被害を受ける事なく、無事にアデン湾を通過しています。


写真は講演の様子です。
写真左の白い制服を着ておられるのが、今回講演をして下さった秋山重樹一等海尉自衛隊町田募集案内新所長)、その隣で挨拶を述べておられるのが自衛隊募集相談員連絡協議会の中里猪一会長です。


秋山所長の話によると、現地の環境は過酷で、気温は60℃を超える事もあるそうです。
このような環境の中、各国船舶の安全の為、遠く離れた地で日々汗を流している自衛隊の方々には本当に頭が下がります。


ソマリア沖の海賊
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%82%A2%E6%B2%96%E3%81%AE%E6%B5%B7%E8%B3%8A

海賊行為の処罰及び海賊行為への対処に関する法律(海賊対処法)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%B7%E8%B3%8A%E8%A1%8C%E7%82%BA%E3%81%AE%E5%87%A6%E7%BD%B0%E5%8F%8A%E3%81%B3%E6%B5%B7%E8%B3%8A%E8%A1%8C%E7%82%BA%E3%81%B8%E3%81%AE%E5%AF%BE%E5%87%A6%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E6%B3%95%E5%BE%8B