町田市戦没者追悼式

市民ホールで戦没者追悼式に参列いたしました。
およそ2200柱の戦没者および戦争犠牲者の御霊を慰霊いたしました。
町田市忠生3丁目に戦没者合同慰霊塔があります。
昭和46年9月30日に恒久的慰霊顕彰施設として完成しました。
遺族で参列する方々も高齢になられ、毎年参列者が減少しています。
今年で、先の大戦が終わり68年が経ちました。
先の大戦で亡くなられた戦没者・戦争犠牲者の上に、今の平和があります。
私たちはこの犠牲を無駄にすることなく、平和の尊さを噛みしめ、次世代につたえていかなければなりません。

戦没者遺族代表の薄井浩さんから挨拶がありました。
薄井さんが幼少のころ、おじさんが戦地に向かわれるため、千葉に行く電車の中は、ごった返ししてその当時、ご自分は電車の中の網棚の上にかろうじて乗せられ、千葉への長い旅をおじさんに会うために行かれたそうです。
おじさんは若くして、戦地に向かわれ、帰らぬ人となられました。
電車で千葉に行かれた時が、おじさんに会った最後の日だったと言われました。
私はその当時の電車の中の様子を想像すると、幼い薄井さんがおじさんに会うために網棚に揺られながらの長旅は相当疲れられただろうと胸が熱くなりました。
私たちはこのような親族の別れが幾つもあったことを思うとき、今この平和が当たり前ではないということ、先人の犠牲の上にあるということを肝に銘じなければなりません。
私は菊の花を献花台に捧げるとき、子子孫孫までこの平和を心して守っていかなければならないと祈りました。