松岡みゆきのブログ

町田市議会議員 松岡みゆきのブログです

三橋國民先生の名誉都民表彰をお祝いする会

新宿のハイアットリージェンシー東京で開催された、三橋國民先生の名誉都民表彰をお祝いする会に出席しました。



三橋先生は、今年の5月10日に町田市の名誉市民賞を受賞されており(詳細は下記5/25のブログを参照下さい)、今回はそれに続く受賞です。
同じ町田市民として誇りに思うと同時に、三橋先生の名誉都民受賞を心よりお祝い申し上げます。


三橋先生は今回の受賞に対するお礼として、自ら描いた水墨画を都庁に寄贈されました。


このニュースは10月30日付の毎日新聞に取り上げられました。
以下、その新聞記事より抜粋させて頂きます。


「2014年度の名誉都民に選ばれた町田市の造形美術家、三橋國民さん(94)が、そのお礼として自身で描いた水墨画を都庁へ寄贈する。三橋さんは太平洋戦争のニューギニア戦線で生き残り、戦死した僚友への『鎮魂』と『平和への祈り』をライフワークに造形美術に取り組んできた。水墨画は戦地での体験を描いた『密林をさ迷う飢餓兵士たち』。『作品を見て、決して勇ましい話ではない戦争の裏側を、死んでいった兵隊の思いを理解して欲しい』と話している。(中略)10月1日に都庁であった顕彰式では、プロ野球巨人元監督の長嶋茂雄氏、映画監督の山田洋次氏とともに名誉都民の称号を受けた。(中略)三橋さんは『かわいそうな、人間ではないような死に方をした仲間がどんな思いだったか。それを伝えるのが私のライフワークなので、自分がやってきたことが認められてよかった』と話す。(中略)『ようやく少し(美術が)分かってきたかな、窓が開いたかなというぐらい。名誉都民の称号は本当にありがたいが、賞や名誉にこだわらず、自分にしかできない作品をつくり続けたい』と抱負を語った。」(10月30日付毎日新聞26面より抜粋)


写真は左が私、松岡みゆき、右が三橋國民先生です。



祝う会は、発起人挨拶で始まり、開会挨拶、来賓祝辞、来賓紹介、記念品贈呈、祝電披露、受賞者謝辞、花束贈呈、DVD上映が行われ、そして閉会となりました。
閉会の挨拶は紅土会会長の須藤淑子さんでした。



三橋先生の事績の全てを伝えるのは難しいので、ここでは町田市での事績のみ紹介させて頂きます(それでも一部です)。
「自由民権の像(薬師池公園モニュメント)」、「明けゆく(町田駅前大通りモニュメント)」、「ファイブ・ストーンズ(新町田市庁舎モニュメント)」など多数の作品の他、町田市文化芸術協会顧問、町田市美術協会芸術顧問、町田市書道連盟名誉会長などを歴任し、文化芸術団体の後進の指導・育成などが挙げられます。


最後に、かつて先生が発せられたお言葉の中から、とても印象に残ったものを紹介させて頂きます。

『鎮魂・平和を語り、多くの作品にしてきました。戦争を体験していない多くの若い人たちに、誤解して欲しくないのは、戦場で地を這って生き抜いてきた者が平和の尊さを言うとき、国を守るという気概と備えがってこそ平和は実現すると思います。観念で「戦争反対」というスローガンだけでは、国の守りにはなりません』

皆さん、ぜひ三橋先生の作品を見て頂き、この先生の思いを感じて欲しいと思います。


NHKオンライン NHK戦争証言アーカイブス 三橋國民さん『飢餓少年兵士像』
http://cgi2.nhk.or.jp/shogenarchives/shogen/movie.cgi?das_id=D0001150076_00000



5/25 三橋國民先生の町田市名誉市民表彰をお祝いする会
http://d.hatena.ne.jp/matsuokamiyuki/20140525/1396865270