松岡みゆきのブログ

町田市議会議員 松岡みゆきのブログです

7/29(火)西東京市の中学2年男子、父親からの暴行により自殺した事件について

東京都西東京市で中学2年生の男子が父親から暴行され自殺した事件で、傷害容疑で逮捕された父親から殴られたあげく、「24時間以内に首でも吊って死んでくれ」と迫っていた事が報じられたのを受けて、私は胸が苦しくなり、あまりにも切なくて涙を止める事ができませんでした。この少年にはこの家に居場所があったのでしょうか?


14歳といえば、一番青春の真っただ中で、夢と希望に満ち溢れた日々であるはずです。
母親によると、この少年が小学生の頃から父親の暴行が始まり、今年6月からそれが激しくなったと言っています。
中学校の担任は、少年のあざに気付いて事情を聞き暴行を受けている事を確認したが、児童相談所への通告をしていませんでした。
暴行を把握していた学校側が、児童相談所と連携を取って欲しかったと言わざるをえません。


また父親は6月中旬、中学校に「体調が悪いので休ませる」と連絡して少年を休学させ、暴行をエスカレートさせていたとみられるそうです。
父親は「指示通りに襖の開け閉めをしない」として叱り、さらに「ボクシングのスパーリングで長男を殴った事がある」と供述しているそうです。


少年は顔にあざが目立ち、足を引きずっていたそうですが、少年は数年もの間、家の中でこのような激しい暴行を受けながら、どこに自分の場所があるというのでしょうか。
もう14歳なら、この暴行からどうにかして逃れようという考えも浮かんだのではないでしょうか。
しかし、この少年は母の連れ子であったという事です。
今思えば、少年の心を推し量る事はできませんが、父親が「24時間以内に死んでくれ」と指示したとおりに自殺した事が、本当に胸が苦しくなるほど少年が可哀そうで仕方ありません。あまりに悲しすぎます。


この複雑な家庭環境だからこそ、暴行に気付いていた中学校はなぜ児童相談所に通告していなかったのかが悔やまれます。
母親はこのような悲劇が起こる前に、何か打つ手がなかったのかと悔まれて仕方ありません。
核家族が増える中、親は子育ての悩みや苦しみを相談する相手もいなく、孤立しがちです。


以前、いや本当に数十年前なら考えられないような事件です。
親があまりにも未熟過ぎると言わざるをえません。
もちろん、子を産んだからといって人はすぐ親になれるわけではありません。
子供の成長とともに、親も成長するのだと思います。


親に子供の未来を奪う権利などありません。
子供も一人の人格を持った人間です。
だからこそ、学校、行政、地域が声を掛け合い知恵を出し合って、子供たちの未来を私たち大人が守らなければならないと痛切に感じました。
私はこの少年から切なくなるほど、いろんな事を考えさせられました。