松岡みゆきのブログ

町田市議会議員 松岡みゆきのブログです

町田市知的障がい者育成会(町田市手をつなぐ親の会)総会

町田市知的障がい者育成会(町田市手をつなぐ親の会)の総会が市民ホールで行われました。
内容は役職の選出、昨年度の事業報告、決算報告、今年度の事業計画などです。

昨年度は、町田市知的障がい者育成会創立50周年および社会福祉法人まちだ育成会設立10周年を記念して、映画「39窃盗団」の上映会、東田直樹氏の講演会、記念誌「虹」の発行などが行われました。
また各部の活動として、ケアホームの見学会、施設関係者を招いての懇親会、バザーの開催、親子一泊旅行、遠足、会報の充実化、パンフレットの作成などが行われました。

育成会は知的障がいの人たちが明るく、楽しく、元気よく地域で当たり前に暮らせることを目指しています。
裏を返せば、まだまだ彼ら彼女らを取り巻く社会環境が整っていないという事を意味しているのかもしれません。

実は今月の14〜16日にかけて、私は健康福祉委員会の行政視察で岡山県倉敷市に行って来ました。
倉敷市は、精神障がい者が安心して暮らせるよう先進的な取り組みを行っている地方自治体です。

倉敷市では伊東香織市長の元、平成21年にくらしき心ほっとサポーターの育成・養成を開始しました。
くらしき心のほっとサポーターとは「一市民として精神障がいに対する良き理解者としての立場から、心の健康づくりの推進や精神障がいに対する偏見除去のため行政と協働で啓発に努めて頂くボランティアの方」の事です。

具体的には、地域活動支援センター等で心に病気を持つ方と交流したり、サポーター同士で情報交換をする事などを通じて、気付いた事や分かった事を地域にある様々な機関(地区社協や民生委員会・愛育委員会・中学校等)に伝え、少しでも障がい者に対する理解を広める活動をしています。

この事業がスタートしてから、精神障がい者に関するアンケートを実施したところ、病気があっても患者の権利は尊重すべきという意見や、精神障がい者を恐いと感じている人の数が減少しているという結果が出ています。

もちろん知的障がいと精神障がいは別ですが、ともに彼ら彼女らに対する人々の理解やサポートが不足しているという点では共通しています。
その意味で倉敷市の事例は町田市にとっても十分参考になるのではないでしょうか。

東京都手をつなぐ親の会
http://www.ikuseikai-tky.or.jp/index.html

くらしき心ほっとサポーター
http://www.city.kurashiki.okayama.jp/19428.htm