松岡みゆきのブログ

町田市議会議員 松岡みゆきのブログです

6月24日の松岡みゆきと語る会の報告

 町田市民ホール会議室で120名の方に参加頂きました。

拉致被害者 横田めぐみさんの父、横田滋さんをゲストに迎えました。

私と、横田夫妻との出会いは、私がまだ議員に成る前、今から10年前の平成14年に横田御夫妻がテレビで拉致被害者救出を呼び掛けられていた事に由来します。
北朝鮮による拉致問題が発覚しました。当時めぐみさんが拉致されたのが13歳で、私の娘も12歳で同じ子供をもつ親として、他人事ではないと思い、何とか協力できないかと思いました。
すると、当時12歳の娘が「千羽鶴を折って救出のお祈りをしよう」と言いだしました。
そして親子で千羽鶴を折り始めました。
すると娘がまた、「クラスのお友達に折って貰ってもいい?」と言ったので、早速たくさんの折り紙を買って渡しました。
そして私も、これはじっとしていられないと思い、子供の友達のお母さん方に折り紙をもって千羽鶴を折ってほしいと1日に十数件回りました。
皆さん快く引き受けて下さいました。

次の日、回収しに行くと、驚いた事にすぐに千羽集まりました。
それに娘と一緒に1羽1羽に糸を通して、千羽鶴が仕上がり、それを眺めていて、これはじっとしていられないと思い、お母さん達に声かけをしました。
それは、1日で皆さんが快く協力して下さったので、今度は、町田の街頭に立てばきっと、町田市民の方が協力してくれるに違いないと確信が持てたので、お母さん達と一緒に街頭に立って、「拉致被害者救出の為の千羽鶴を折って下さい」と呼びかけました。
すると1日でおよそ5千羽の鶴が出来あがりました。非常に多くの方が千羽鶴を折る為に行列が出来ました。如何に町田市民が、拉致問題に関心があるかが解りました。

この事を産経新聞社がキャッチしてくれて、活動を新聞に載せてくれました。
それが縁で、当時の横田夫妻に親子で手渡す事が出来ました。この活動を又、10年前、テレビ局がドキュメントとして報道してくれまして日本中に拉致被害者支援の活動の輪が広がっていくきっかけと成りました。

その後も(平成14年)成瀬体育館の外で私は、成人した若者に拉致問題解決の為の千羽鶴活動を続けました。
若者も一生懸命鶴を折ってくれました。
また、国士舘大学の講堂でも、大学生に千羽鶴活動の呼び掛けをしました。

この事がきっかけに、町田市民ホールで横田夫妻や、安倍晋三元首相をゲストに講演会を行い啓蒙活動をしました。
また、成瀬体育館でも大々的に拉致被害者救出の講演会を開いた。

このように、一連の拉致被害者の救出活動は、実は町田市が発火点となり、日本の全国に飛び火して行きました。

町田市は、西の歌舞伎町と言われる様に、暴力団による発砲事件等で治安の悪いイメージがありますが、拉致被害者の救出活動を見るように国家主権が侵されているこの問題に対して、大変関心が高く、他人事ではないと言う思いやりの心があるという素晴らしい町です。

是非とも今後は、町田市から東京へ、日本へ向けて、町田市のどんどん良い方面をアピール出来るようにして参りましょう。

めぐみさんが拉致されてから、34年が経ちます。めぐみさんは現在47歳です。私は50歳で同世代で本当に他人事ではありません。拉致によりめぐみさんは御両親と引き裂かれ、自分の人生も犠牲にさせられました。拉致された日本人はめぐみさんばかりではありません。警察が認定している被害者は、何百人もいるのです。同じ日本人、同胞が日本の国から、連れ去られ長い年月を愛する家族と離れ離れで北朝鮮で暮らすと言うこの悲劇。なぜ日本の国家主権が侵されていると言う恐ろしい事実が、何十年もの間、長年解決されずにいるのでしょうか。
小泉首相の時に、拉致被害者の5人が帰国しましたがそれ以来、進展していません。
今、日本の政治は、政権の問題に明け暮れ、拉致問題は棚上げされたままです。
横田夫妻は高齢化され、滋さん79歳、早紀江さん76歳です。
拉致被害者家族は高齢化され、いつ何があるか解りません。一時の時間の猶予もありません。なぜ国は悠長に構えているのでしょうか。
年を召した横田夫妻は、めぐみさんに一目会いたいと毎日のように解決に向けて活動されています。
このように80歳に近い横田夫妻に、なぜ国は、健康を害するような酷な活動を強いらなければならないのでしょうか。
もっと国が、外交問題としても本腰を入れて、拉致被害者を救出しなければならないと切に思います。アメリカでは数年前、数人が拉致されましたが、クリントン元大統領が、すぐに北朝鮮と交渉して拉致被害者を救出しています。「アメリカは同胞が拉致されたら命懸けで救い出す国だ」と明言しました。この違いは何か。本当に拉致問題が進展しない日本は情けないとしか言いようがありません。


最後に横田滋さんが、会場で言われた言葉は、次の様でした。

「最近ではなかなか拉致問題が進展しません。しかし、皆さんどうか忘れない様に風化しない様に拉致問題に関心をもって頂きたい。心からのお願いです。」

きっと横田夫妻は、めぐみさんに会う日まで、命尽きるまで、救出活動に力を注がれるのではないでしょうか。
私達国民も、この事を絶対に風化させてはいけないと改めて強く感じ、またここから再出発して行きたいと決意しました。

閉会時に、横田滋さんは御高齢なので椅子に座って頂き、そして参加者の方お一人お一人と握手をされました。
特に女性の参加者は、涙ぐみながら滋さんに、「身体に気を付けて頑張って下さい」「必ずめぐみさんと会える日を祈っています」等と挨拶を交わされていました。


拉致問題に関心のある皆様へ松岡みゆきから
拉致問題の解決を風化しないように、一人の人が次の人に伝えて下さい。一人でも多くの人に関心をもって頂けるよう協力を宜しくお願い致します。」